モモ、陸上競技場で特訓

ランニングは単に体を鍛えるためだけではない。
トイプー五輪の陸上記録更新をモモはひそかに狙っている。
そのためアンツーカーのトラックを走らせてみた。
取りあえず100メートルに挑む。
「位置について」
緊張でモモの心臓が高鳴る。

ちゃんとお座りはしたのだが、片手をあげてフライング気味だった。
短距離ランナーはのしかかる重圧に耐えねばならない。

スタートダッシュ。速度を上げるにはあまりジャンプしすぎないようにすることが重要だが、緊張から解き放たれて弾んでしまう。

走るのがうれしいらしく、ちょっと蛇行してしまった。
まだまだ経験不足だ。

60メートルをすぎると一気にスピードを増す。
アンツーカーは適度な弾力があってほんとうに走りやすい。

父ちゃんのわきを目にもとまらぬ速さで駆け抜けた。
ゴールしてもいきなりとまったりせず、コースを外れてあっという間に数百メートル走った。
前半は40点、後半は65点というところか。
集中力を増し後ろ脚の筋力を鍛えればまだまだ速くなりそうだ。

モモのつぶやき

早く競走したいな。