シラを切るモモ

いつ何があるかわからない。
気がつくとラズちゃんがこんなことになっていた。

無残にも耳がちぎれてしまったのに、悲鳴もあげなかった。
痛かったろうに。
だれがこんなひどいことをしたのか。
もちろん、父ちゃん、母ちゃんもまったく知らないうちにこんなことになっていた。
犯人は一体だれだ。
目撃者もいなければ犯人が残した物証もない。
だが、父ちゃん、母ちゃんは、こいつが怪しいとにらんでいる。

真っ黒だ。
いつもあんなに仲良しにしていたのに、こんな乱暴をするとは・・・
だが、決して犯行を認めようとしない。

しらんぷりを決め込んで、とぼけている。
ここまで追い詰めたら、もう逃げられないぞ。
早く正直に話すんだ。
いまなら許してやるぞ。

モモのつぶやき

無実です。