モモとドストエフスキー

ロシアの作家ドストエフスキーとモモには、実は深いつながりがある。
代表作「カラマーゾフの兄弟」は、とにかく長い小説なので、読み終わるころには前のほうをすっかり忘れてしまっていて、どんな話なのかここで紹介することは父ちゃんにはできない。
というか、ちゃんと読み終わったのかどうかさえよく覚えていない。
ただし、プードルが登場するくだりだけは印象に残っている。
父親殺しの容疑者となったカラマーゾフ家の長男坊が、献身的に一家に尽くしてきた召使を評して「プードル700匹分ぐらい忠実」と法廷で証言する場面だ。
なるほど、イヌの中でもプードルは飼い主に忠実だと19世紀ロシアでは信じられていたのだと感心した。
小説では、この証言をうけて召使が自分はプードルではないと不満を漏らし、長男坊が「それなら、このぼくがプードルなんです」と続く。
意味不明なやりとりなのだが、この小説を正しく読み解くキイワードは「プードル」だと父ちゃんはにらんでいる。
そんなわけで、どうせ飼うならプードルがいいと思い、モモが今ここにいるわけだ。

ところが、モモはしょっちゅうプードルらしくない振る舞いをする。

ぬいぐるみをテーブルに置いて、待てをさせても、勝手にひっぱっていってしまう。

プードルはプードルでもトイが付くと性格が変わるんだろうか。

モモのつぶやき

小説にはほかにもいろんな犬が登場するけど、思い出せないと父ちゃんは言ってた。