続 モモの重力研究
きょうもまたモモは研究にいそしんでいた。
それにしても毎日、ほとんど同じ場所からモノを落とす。
きょうはスリッパだった。
同じスリッパが玄関には3足あるが、なぜかこのスリッパだけをくわえてくる。
すでにぼろぼろでお客さんには出せない。
きょうもしっかり手で握っている。
どこに落とそうか迷っているようだ。
落下先をじっとみつめていた。
こういうときのモモの気持ちを知りたい。
<きょうはうまく立ったから、何かいいことありそうだ>
そんなことを思ってるかもしれない。
実はこの高さからモモ自身が飛び降りることが一日に何度もある。
走り幅跳びのように弾みをつけて弾丸のように飛び出すのだ。
そんな自分に比べて、あまり遠くまで飛んでいくことがない物体をみて哀れんでいるのかもしれない。
モモのつぶやき
占いをする犬っているのだろうか。