モモとサフラン

道端にサフランが咲いていた。
正確に言うと、サフランではなくイヌサフランという種類らしい。

サフランというと、父ちゃんは詩集「サフラン摘み」を思い出す。


  クレタの或る王宮の壁に
  「サフラン摘み」と
  呼ばれる華麗な壁画があるそうだ
  そこでは 少年が四つんばいになって
  サフランを摘んでいる


ずいぶん昔、詩人吉岡実のなまめかしい世界に驚いたものだ。
挿絵もまた良かった。
モモはあの少年のように四つんばいで、匂いをかいでいた。

ところが母ちゃんの思いつきはきわめて現実的だ。
サフランライスはこの花粉でできるんだろうか」
多分、イヌサフランではだめだろう。

モモのつぶやき

ダルビッシュが大変だ。