モモは見過ごした

へとへとに疲れた。
パリーグの首位攻防戦である。
父ちゃんは8回裏、ホークスが2点リードしたところで、きょうはこれまでと思って居間を離れた。
摂津を今の日ハムは120%打てるはずがないと思ったからだ。
ところが、父ちゃんが気を抜くと世の中は乱れる。
「同点になった」
母ちゃんが叫ぶのが聞こえたのはそれからすぐだった。
あわてて戻ると確かに4−4。
見ていなかったので今でも信じられないが何者かが攝津を打ち崩したらしい。
モモだってそのシーンを見過ごしてしまった。
ところが父ちゃんが見始めるとその後点が入らない。
連夜の延長戦に突入した。
モモもすっかり疲れた。

よりによってまた12回まで戦うことはめになった。
スレッジのホームランもまさか入るとは思えぬような当たりだった。
それにしても、ホークスはなぜ日ハムにここまでつきあってくれるのだろう。
2006年のプレーオフがよみがえる。
日ハムに敗れてマウンドで動けなくなってしまった斉藤和巳には魂を揺さぶられた。
あれ以来、ひそかに父ちゃんは隠れホークスファンなのだ。
いざゆけ若鷹軍団」だって歌詞を見ずに歌えるぞ。

モモのつぶやき

あしたは午後1時からだって。