牛のひづめ

モモは牛のひづめが大好物だ。

こんなものをなぜ食べるのか不思議極まりない。
何しろ硬い。味だってけっしてうまいとは言えないだろう。
形だって気味悪い。

ブリーダーさんが持たせてくれたときも、本当にこんなものを食べるのかと信じられなかった。

ところが、モモは、このひづめに目がない。
モモは父親譲りでかじかじの悪癖がある。
なんでもかじりたがる。壁、家具、コンクリート。そんなときにひづめを与えると大喜びでかぶりつく。
長いときは10分以上もがりがりやっている。

1個200円ほどで半月はもつ。多分中国製らしいが、ひづめは狂牛病などの心配はなさそうだ。不安なのは歯が欠けるんじゃないかということ。
それほど勢いよくがちがちやっている。

今食べてるのは2個目。臭いが少ないスモークしてあるやつにした。それじゃないと肉の腐敗臭のような悪臭が漂い、耐えられない。もちろん、かじり飽きた後は冷蔵庫に突っ込んでおく。

ネットで調べたら鹿のひづめというのもあった。これは牛よりさらにグロテスクな感じだ。いつか試してみたい。

モモのつぶやき

自分でもなぜなのか分からない。あの魅惑の味と香り。うーーーん、野生の血が騒ぐ。