避妊の是非

避妊をするかどうかは、子犬選びのときから気になっていた。
メリットは乳腺腫瘍をはじめとした婦人科系の病気を避けられること。ヒートに伴うトラブルもなくなり反抗期も軽くなるようだ。
最大のデメリットは子供をつくれなくなること。加えて全身麻酔など手術のリスクや体重増などだろう。ホルモンバランスが崩れて骨に問題がでてくると危惧するひともいる。だが、それ以上に、人間の都合でそんなことをしていいのか、という点でひっかかる。大げさに言えば、犬を飼うことの根幹にかかわる思想的な問題だ。
だが、そもそも犬を飼うこと自体、野生から切り離された反自然的な行為だ。えさは飼い主が選んだものを与えるわけだし、自由に外に出て遊び歩くわけにも行かない。性成熟を早くして年に二回も発情が来るのだって、繁殖に適した個体を選んで交配を重ねた結果だろう。人間社会に都合よく「改良」しつづけてきたから、今の犬たちがいる。
だから、避妊についてだけ「反自然的な行為」と非難することは身勝手でご都合主義だといえるのではないか。逆に、避妊しない犬は自由に交配できる自然な状態におかれているかというと、そんなことはないはずだ。
そんなわけで、多分、避妊することになると思う。
モモ、病気はいやだよなあ。

モモのつぶやき
痛いの大嫌い。