避妊手術成功

朝食抜きはつらい。モモにとっては初めての経験だ。父ちゃん、母ちゃんが朝食を採ったあとに、いつもなら朝ごはんにありつけるはずのモモだが、いつまで待ってもその気配がないので、「ご、ご、ご飯はどうしたんだ???」と不思議そうな顔をして、父ちゃんにまとわりついていた。水も飲めない。給水器がついているケージのあたりをうろうろするが見つからないので途方にくれていた。
病院には午前9時半すぎに着いた。緊張しているのか、それとももう5回目となった病院に慣れたのか、気づかぬうちに待合室で大量脱糞。うーん、ウンチの固さはティッシュでつまめるくらい。ご飯抜きでも快調だ。名前を呼ばれて、まず体重測定、2.4キロ。1週間前より50グラム減ったのは直前のウンチのせいかもしれない。そして心配していた血液検査。右後ろ脚から採血し20分ほど待った。
再び名前を呼ばれて診察室へ。さて、結果は。腎臓関係を中心に検査したが、BUNはしっかり正常値に収まっていた。「予定通り手術しましょう」。先生の声も心なしか明るい。「緊急連絡先はどこにしますか」と聞かれて、父ちゃんの携帯番号を伝える。
ピンクのベッド、縫いぐるみ、アヒルのおもちゃ、歯固め、フードといった盛りだくさんのお泊まりセットを預けると、先生は「手術が無事だったら特にこちらからは連絡しませんから。気になるようでしたら電話をください」という。
もちろん、気にならないはずはない。「は、はい、連絡入れます」と伝えて立ち去ろうとすると「頑張りますから」と先生は答えた。後から母ちゃんは「普通は安心してください。まかせてくださいだろう」という。
まあ、いいじゃないか。そして待つこと8時間。午後5時ごろ電話すると、先生の奥さんが出て「今麻酔からさめたとこですよ。手術もうまくいったし、元気そうです。ベッドで寝てますが、近づくと立ち上がります」。うーーん。よくやった。これでまずは一安心。実は先生の奥さんも獣医さんだ。
よかったよかった。明日の朝。迎えに行くのが楽しみだ。

モモのつぶやき

腹減った。