モモ、オオカミになる

そんなわけで、フードのお店に行って相談してきた。まあ、匂いは多かれ少なかれあるようだ。
ついでに今度は北海道で獲れた野生のエゾシカのアキレスというのを買ってきた。アキレス腱のアキレスだ。こちらはぐっと細くて、カロリーも低めだという。
早速与えると、モモの目の色が妖しく変わった。

しゃぶり始めると止まらない。いつまででもぐちゃぐちゃやっている。
あめ色だったのが柔らかくしかも真っ白になった。
こちらもぷーんとかすかなアンモニア臭がする。
それはモモの野生を呼び覚ますための切り替えスイッチでもあるようで、鼻息もがぜん荒くなってきた。「こいつはやっぱりオオカミの末裔なんだなあ」と感じる瞬間だ。
10分ほどでやめさせてアキレスを隠したところ、モモは執拗に探しまくっていた。こんなことはこれまでなかった。
その後も野生の血を抑えきれないようで、いつも一緒に寝ているぬいぐるみをくわえてはしばらく振り回していた。

モモのつぶやき

北海道生まれでよかった。