不出来なモモが天才になるとき

きょうから早速、リードを引っ張らせないための特訓を始めた。
モモが引っ張ってぴんとなったら、すぐこちらは足を止める。

てこでも動かず、しびれを切らしたモモが「どうして行っちゃダメなの。なぜなぜ」という感じで飼い主を向くようにするわけだ。
ずんずん、ぴん、ずんずん、ぴんの繰り返し。
ほぼ2メートルごとにこれをやった。
止まって、なかなかこちらを向かなければ声をかけたりえさで誘導したりする。傍からみたら、何をやっているかと思うだろう。
「モモちゃん、お利口さん」「そうだそうだ」「モモは天才」「モモちゃん、かわいい」
力いっぱいほめるのだから。
しかも、内田先生をまねて、リズミカルにつややかな声でやらなければならない。でないと言うことを聞かない(ような気がする)。
幼稚園のお遊戯教室を公道上でやっているようなものだ。
ちなみに内田先生が犬と歩く姿はスキップの一歩手前という感じで、人犬一体で弾んでいる。
父ちゃんと母ちゃんもストリートパフォーマーになる覚悟だ。
もちろん、他人の目など気にして入られない。

ところが、いつもは甘ったれのモモの表情がどことなしか険しい。ストレスがかかっているのか。
いや、よく見れば凛々しくなっているではないか。
うん、これも成長ということだろう。

寒い中、15分もやったら雪が舞い始めたので早々に引き上げた。

モモのつぶやき

お散歩は自由気ままに行きたいもんだ。