一歩前進、二歩後退? 三歩前進、二歩後退?


きょう25日の北海道新聞朝刊・第4社会面の下のほうに、「犬猫用ペットフード賞味期限表示義務化」という小さな記事が出ていた。
ペットフードの安全性がこれで保障されるのだろうか。
ポイントはこれまで義務付けられておらずいい加減だった賞味期限と原産国を表示するという点だ。
だが、原産国といっても、実はその食材が生産された国ではないというからややこしい。製造過程のうち最終加工の工程を完了した国だという。つまり、中国産の牛肉でも、日本で最終加工されれば原産国は日本ということになる。
まあ人間の食材でも同種のことはあるから、やむを得ないのかもしれぬが、ならば原産国というまやかしの表示をなぜするのだろう。
消費者は「原産国が日本」ということで、これなら安全だろうと判断して買うのではないか。その判断基準がこんなことでは、消費者にとって利益なのか不利益なのか、さっぱり分からぬ。
加えて、「賞味期限」の表示だ。似て非なるものに「消費期限」がある。
簡単に言うと、消費期限は必ずその期日までに食べないと食中毒などの危険があるということ。賞味期限は、仮りにその日付をすぎてもただちに食べられなくなるということではない、つまり大まかな目安という意味だ。消費期限は生もの中心で弁当や食肉などが対象で、賞味期限は加工食品が多く、即席めんや清涼飲料水、ハムなどに使われる。
まあ、賞味期限という目安もないよりはあった方がましだろう。でも、できたら、消費期限や製造年月日なども表示して欲しかった。
ついでだが、ペットフードの基準を決めたのは、環境、農林水産両省だ。ペットに関する行政機関は主にこの二つで、厚生労働省経済産業省は入っていない。
厚生労働省の元次官殺傷事件のことをまた思い出してしまった。

モモのつぶやき

母ちゃんのてづくり食はおいしいよ。