抱き犬の快感

トリミング後しばらくの期間は、モモを撫でていても、たまらなく心地よい。
たとえようもないほどのふっくら感。

ほんのり温かなビロードをさわっているような感じだ。
脚だって、ふわふわのモップのよう。

子供のころ、よく干したふかふかの布団に寝ると、それだけで幸せになったが、撫でごろの犬が身近にいるということは、それ以上の幸福かもしれない。
犬に触れていると人間の方の血圧が下がったりするというが、それもうなずける。
寒さが厳しいのでモモの方も人肌が恋しいらしく、すぐぴったりとひっついてくる。この場合、くっつくではなく、あくまでひっつくというのが正しい。
ホッカイロが向こうから懐に飛び込んでくるようなものだ。
ヒトと犬の共生的ぬくぬく状態。
これに、冬の柔らかな日差しが差し込んできたりしたら、もうたまらない。
知らず知らず、モモのひげを引っ張ったりしても、モモの方も恍惚としてわけがわからない。
こんなことばかりしていると、お互い早くぼけが来そうだ。

モモのつぶやき

日向ぼっこは猫だけの特権じゃないんだよ。