モモ、脱獄す

モモがカギをかけたはずのサークルから逃げ出した。
犯行時刻は午後10時過ぎから午前6時半までの間と推測される。通常、サークルに入れるとモモはすぐ寝てしまい朝方まで騒ぐことはないから、恐らく午前5時から1時間半くらいの間だろう。
カギは外側から2カ所かける仕組みになっている。「多分、下のカギはかけてなかったと思う。でも、上はしっかりかけた」(母ちゃん)。
熟睡できるようにと、施錠後は自家製の布カバーでサークル全体を覆っている。

ところが、2階で寝ていた父ちゃん、母ちゃんが朝起きて1階の居間に下りると、モモはサークルを出て居間のじゅうたんで寝そべっていたのだ(部屋の見取り図省略)。かぎは開いていた。
内側からカギを開け、サークルの入り口を押して開き、布カバーをくぐって出たとしか考えられない。
外部から何者かが侵入し、脱走の手助けをした形跡はない。
問題は、モモがカギを開けられるかという点だ。

カギは簡単な仕組みで、上の写真のように細い金属棒を上から穴に通すようになっている。金属棒は上部が丸くなっていて、そこに鎖がついており、内側からこの鎖、ないし棒の丸くなった部分を引き上げれば、カギは開けられる。モモにそれが可能か。
前脚か口を使うしかない。ただし、鎖を前脚に引っ掛けて下から上へ上げるという動作は想像しにくい。モモは前脚で上から下へ押さえつけるような動作は得意だが、手で上にはねあげるような動きはほとんどしたことがないからだ。
口でくわえて上げられるだろうか。その場合、上に押し上げようとすると天井に頭がつかえて、カギを完全に外すことは困難だ。
モモを立ち合わせて現場検証した。サークル内と外からカギを開けさせようとした。でも、カギを開けるそぶりさえ見せなかった。

実はこの事件は10日ほど前に起きた。以来、父ちゃんはこの難事件で頭の中がいっぱいだ。このままでは、迷宮入りになってしまう。

モモのつぶやき

この件についてはコメントを控えたい。